さらば、CD・DVD

さらば、CD・DVD
学会では、学会誌やセミナー資料として、論文やデータ等を収めた CD や DVD を発行することがあります。少し前までマルチメディアとして注目されていました CD・DVD ですが、時代は変わり、今や衰退メディアになってしまいました。光学メディアを卒業し、新たな展開を目指すべき時期に来ています。

光学ドライブ市場の衰退

音楽 CD が売れない、レンタル DVD が振るわない、そんな状況に伴い、CD・DVD 等の光学メディアを再生する光学ドライブ市場の縮小が止まりません。

マーケティング会社 BCN の調査によると、光学ドライブの台数は、2015年8月以降、4月期を除いてほぼ毎月、2015年8月の水準を下回っています。CD・DVD ドライブが廃棄されても、それに代わる新製品が十分に供給されず、光学ドライブ市場全体が縮小していることを示しています。
また、光学ドライブが搭載されないノートパソコンも全体の3割以上を占めるようになっています。

需要は縮小、役割を終えつつある光学ドライブ・メディア市場

CD・DVD ドライブは壊れやすい上に重く、持ち運んで使う用途のノートパソコンでは敬遠されます。
また、CD や DVD は記憶メディアとしては、容量が小さい割には嵩張り、32GB などの USB メモリなどと比べて見劣りがします。もちろん、光学ドライブは市販等の CD・DVD 再生には必要ですが、その CD・DVD 自体、流通量が減ってしまいました。それに呼応して CD・DVD ドライブも姿を消しつつある。もはや、CD・DVD の時代ではないのです。

2020 年 1 月 の Windows 7 のサポート終了に向け、ノートパソコンの買い替え需要が見込まれるなか、今後、CD・DVD ドライブを持たない人はますます増えていくと予想されます。

CD・DVD 配布は誰もが光学ドライブを持っていることが前提となっていましたが、その前提が崩れつつあるということです。
さらに重要なのは、電子データの配布は光学メディアを使うものというこれまでの常識が変わってきているということです。

オンライン配信の台頭

CD・DVD の代わりに台頭してきたのが、オンライン配信です。
音楽 CD を 1 枚買わせるのではなく、アルバムをばら売りにし、気に入った曲だけダウンロードしてもらう。映画もDVD・プルートゥースを売ったり、レンタルしたりするのではなく、オンライン配信、定額見放題というビジネスモデルが急速に浸透してきました。

こうしたオンライン配信が伸長する背景には、もちろんブロードバンドの普及など、技術的な進展もありますが、事業者側の皮算用も反映されているようです。
CD・DVD の場合、ディスク作製コスト、流通コストがかかります。オンライン配信ならば、これらのコストを削減でき、CD・DVD よりも割安な価格を設定することで、より多くの顧客にアピールし収益を上げることができます。
低価格や定額サービスがユーザー側の抵抗感を和らげ、スキル向上を促し、オンライン配信の受容させたと考えられます。

学会もオンライン配信を

この先、CD・DVD ドライブを持たない人が増えることが予想されるのであれば、学会も CD・DVD を卒業して、オンライン配信に踏み切るべきでしょう。
具体的には、これまで CD・DVD に収録していた論文やセミナーデータを、ホームページ上に公開し、インターネット経由で閲覧してもらうのです。
論文閲覧やデータダウンロードを会員の特典としたければ、会員専用サイトを構築し、アクセス制限をすることもできます。
さらに、検索機能を実装すれば、ただ、ファイルを収めていた CD・DVD よりはるかに使いやすくなります。
検索し、アブストラクトの閲覧までは一般公開とし、その先の論文閲覧は会員限定 --という作り方も可能です。

オンライン配信をすれば、当然、CD・DVD 作製コストや流通コストも削減できます。

論文絞り込み検索機能

検索機能というと、データベースを設計することになるから、お金がかかりそうと思われるかもしれません。
デジタルエイドは、データベースを作らず、絞り込み検索機能を可能にするシステムを開発しました。
この絞り込み検索機能は、データベースの代わりに、タイトル、著者名、キーワード等の検索したい項目を一覧表にまとめ、各項目ごとに検索して該当する論文を絞り込む仕組みになっています。ですから、データベースよりもはるかに早く、安く作ることができます。
また、データベースと違って、後からデータを増やしていくことも簡単で、後から追加したデータの整合性がとれず、データベースが破綻するというデータベースにありがちなリスクも回避できます。

論文絞り込み検索機能は、下記ページをご参照ください。
学会ホームページの一覧表を絞り込み検索する

まとめ

学会では、学会誌やセミナー資料として、論文やデータ等を収めた CD や DVD を発行することがあります。しかし、CD・DVD を再生する光学ドライブの市場が衰退しつつある現在、そろそろ光学メディアを卒業すべき時期にしています。CD・DVD に代わる有力候補として、オンライン配信が挙げられます。学会のホームページに会員専用サイトを設け、そこに論文を掲載し、検索機能を付加すれば、会員に十分有意義なものを提供できます。


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